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水分・塩分補給 / 2026年8月更新

トマトジュースは熱中症対策になる?塩分入り・無塩の違いと飲み方、現場で併用したい対策【2026年版】

公開日:2026年8月9日 / 読了目安:約16分

暑い日にトマトジュースを飲みながら、「これも熱中症対策になるのだろうか」と考えたことがある人は少なくないでしょう。水分があり、カリウムやリコピンなども含まれるため、いかにも夏向きの飲み物に見えます。

ただ、熱中症対策として考えるときに最初に見るべきなのは、「トマトだから体によさそう」というイメージではありません。大量に汗をかく状況では、水分と一緒に失われるナトリウムをどう補うか、そしてそもそもの暑熱負荷をどう下げるかが重要です。

結論から言えば、塩分入りトマトジュースの中には、熱中症対策用飲料の目安となるナトリウム量を満たす商品があります。一方で、無塩タイプを含め、すべてのトマトジュースを一括して「熱中症対策に向く」とは言えません。

家庭で飲む場合と、炎天下・工場・倉庫・建設現場で汗を大量にかく場合でも、必要な備えは違います。この記事では、トマトジュースの選び方を整理したうえで、仕事中の熱中症対策まで具体的に解説します。

暑い作業現場の休憩所でトマトジュースと水分補給をするイメージ

この記事の要点

トマトジュースは熱中症対策になる?

答えは「商品による」。ナトリウム量と使う場面を見て判断する。

熱中症対策としてトマトジュースを考えるなら、答えは「商品による」です。

一般社団法人全国清涼飲料連合会の「熱中症対策」表示ガイドラインでは、熱中症対策と表示できる清涼飲料水の範囲として、100ml当たりナトリウム40~80mg(食塩相当量0.1~0.2g)が示されています。

実際、塩分を加えたトマトジュースの中には、この範囲に入る商品があります。たとえばキッコーマンが販売する「デルモンテ 塩トマト」は、100ml当たりのナトリウム量を約42~70mgとしています。

つまり、「トマトジュースだから熱中症対策になる」というより、飲料として水分をとれることに加え、必要な場面で適度なナトリウムを一緒にとれる商品かどうかを見るのが正確です。

無塩トマトジュースはダメなのか

無塩トマトジュースが悪いわけではありません。水分を含む飲み物であり、食事の一部として取り入れることはできます。

ただし、炎天下の作業やスポーツなどで大量の汗をかくと、水分だけでなく塩分も失われます。厚生労働省や環境省も、大量に汗をかく場面では水分と塩分を適切に補うことを案内しています。

そのため、無塩トマトジュースだけで、長時間の暑熱作業中の補給をすべて済ませようとするのは避けた方がよいでしょう。水や他の飲料、食事、塩分補給品なども含めて組み立てる必要があります。

判断ポイントは「トマトの栄養」よりナトリウム量

トマトジュースの栄養成分と塩分量を確認するイメージ

トマトジュースの話題では、リコピン、カリウム、ビタミンなどの栄養素がよく取り上げられます。これらは食品としての特徴ではありますが、熱中症対策の核心と混同しないことが大切です。

熱中症は、高温多湿な環境などによって体温調節がうまくいかなくなり、水分・塩分のバランスも崩れて起こります。したがって、まず優先すべきなのは、暑さを避ける、水分をこまめにとる、大量に汗をかくときは適切に塩分も補う、休憩する、身体を冷やす、WBGTなどで危険度を把握するといった基本対策です。

リコピンが含まれることだけを理由に、トマトジュースを「熱中症を予防する飲み物」と断定するのは適切ではありません。

商品ラベルで見る場所

トマトジュースを暑い日の補給に使いたい場合は、パッケージの栄養成分表示で次を確認します。

  1. 100ml当たり、または1本当たりのナトリウム・食塩相当量
  2. 1回に飲む量
  3. 糖分やエネルギー量
  4. 「食塩無添加」か「食塩入り」か

100ml当たりの食塩相当量が0.1~0.2g程度であれば、全国清涼飲料連合会が示す「熱中症対策」表示の目安と整合します。ただし、日常生活で常に塩分を増やせばよいという話ではありません。

日本高血圧学会も、3食きちんと食べている人は普段から必要な塩分をとっているケースが多く、熱中症が心配だからと日常的に塩分摂取を増やす必要はないと案内しています。大量に汗をかいたときに、失った分を補うという考え方が基本です。

高血圧、心臓・腎臓の病気などで塩分や水分について医師から指示を受けている人は、その指示を優先してください。熱中症予防だからと自己判断で塩分を増やさないことが大切です。

塩分入り・無塩・水・熱中症対策飲料はどう使い分ける?

工事現場の休憩所に水分・塩分補給品を準備するイメージ
飲み物暑い日の使い方大量発汗時の塩分補給向いている場面
塩分入りトマトジュース水分とナトリウムを一緒にとれる商品がある成分量を確認朝食、休憩時、トマト味が飲みやすい人
無塩トマトジュース水分をとる選択肢の一つ単独では不足する場合がある食事、普段の飲用
水・お茶日常的な水分補給に使いやすい塩分は別途必要になることがある普段の生活、発汗量が大きくない場面
熱中症対策向け飲料水分・ナトリウム量が設計されている商品がある成分表示で確認しやすい工場・建設・スポーツ等で汗が多い場面

この比較で大事なのは、飲み物の優劣を一律に決めることではありません。「どれなら本人が継続して飲めるか」と「発汗量に対して何が不足するか」を考えることです。

現場で飲料をまとめて備えるなら

トマトジュースは好き嫌いが分かれます。法人で複数人分を用意する場合は、一種類に統一するより、定番の水分・塩分補給飲料も用意しておく方が実務的です。

サントリー DAKARA PRO 500ml 24本入りの商品画像
飲料・水分補給

サントリー DAKARA PRO 500ml 24本入り

  • 役割:暑熱環境の休憩所などで、複数人へ配りやすいケース飲料。
  • 向く現場:トマトジュースが苦手な人も含めた共通備蓄
  • 注意点:最新の栄養成分表示を確認して運用する
GCセレクトで見る

飲み物を選ぶときは商品名だけではなく、最新の栄養成分表示を確認して運用してください。

トマトジュースを取り入れるなら、いつ飲む?

トマトジュースを夏場に取り入れるなら、作業中の唯一の水分源にするより、食事や休憩の一部として使う方が取り入れやすいでしょう。

朝食時

朝食を抜いた状態で暑い環境に入るのは避けたいところです。環境省の資料でも、脱水状態や食事抜きなど体調が万全でないまま暑い環境へ行かないことが重要とされています。

朝食と一緒にトマトジュースを飲むなら、飲み物だけで済ませるのではなく、食事全体で水分・エネルギー・塩分を確保する意識が必要です。

休憩時

冷やした飲料は暑いときに飲みやすく、休憩のきっかけにもなります。ただし、休憩まで水分を我慢するのではなく、作業中も定期的に補給できる仕組みを作ります。

作業終了後

大量に汗をかいた日は、作業が終わったあとも水分が不足していることがあります。食事と合わせて補給し、睡眠不足や深酒を避け、翌日の体調まで整えることが大切です。

「トマトジュースだけで大丈夫」が危険な理由

熱中症対策を食品一つに任せる考え方には限界があります。

飲んでも暑熱負荷そのものは消えない

直射日光、熱い機械、無風の工場、湿度の高い倉庫などでは、身体に入ってくる熱を減らす対策が必要です。飲料を用意していても、作業環境が危険なままでは十分ではありません。

喉の渇きだけを基準にできない

厚生労働省は、のどが渇いていなくてもこまめに水分・塩分を補給するよう案内しています。忙しい現場ほど「休憩になったら飲む」ではなく、補給時間を運用に組み込む必要があります。

塩分は多ければ多いほどよいわけではない

熱中症対策という言葉を聞いて、塩飴、塩タブレット、塩入り飲料を重ねて取りすぎるのも適切ではありません。食事内容や発汗量、健康状態を踏まえます。

高血圧、心臓・腎臓の病気などで塩分や水分について医師から指示を受けている人は、その指示を優先してください。

飲料の準備ができたら、次は現場の暑さを測り、身体と環境を冷やす対策へ進みましょう。

工場・建設現場では「飲む」だけでなく5層で考える

測る → 補給する → 内側から冷やす → 身体を冷やす → 環境を冷やす

2026年の職場における熱中症防止のガイドラインでは、WBGTの把握、休憩、作業時間の調整、水分・塩分、服装、身体冷却などを組み合わせることが重視されています。

熱中症対策ナビでは、現場対策を次の5層に分けると整理しやすいと考えます。

1. 測る:WBGTで暑さを把握する

現場責任者が黒球式WBGT計で暑さ指数を測定するイメージ

気温だけでは、湿度や輻射熱を含む暑熱リスクを把握できません。まずは暑さ指数を確認し、休憩や作業時間を判断する土台を作ります。

携帯型黒球付熱中症計 6913の商品画像
WBGT・計測器

携帯型黒球付熱中症計 6913

  • 役割:持ち運びながら現場の暑さを確認したい場合の候補。
  • 向く現場:作業場所ごとの巡回確認
  • 注意点:気温だけでなく暑さ指数で判断する
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みはりん坊プロ AD-5698Bの商品画像
WBGT・計測器

みはりん坊プロ AD-5698B

  • 役割:決まった場所で暑熱環境をチェックする選択肢。
  • 向く現場:休憩所・作業場所の定点確認
  • 注意点:誰がいつ見るかを運用で決める
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計測器一覧を見る

2. 補給する:水分と塩分を切らさない

飲料だけでなく、作業者が取りやすい形の塩分補給品を併用すると、休憩所の選択肢を増やせます。

O.R.Sタブレット レモン 12TB L-12の商品画像
飲料・水分補給

O.R.Sタブレット レモン 12TB L-12

  • 役割:携帯しやすいタブレットタイプの補給品。
  • 向く現場:飲料と組み合わせる塩分補給
  • 注意点:水分を摂らずに塩分だけ摂らない
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熱中タブレットミックス スタンドパックの商品画像
塩分補給食品

熱中タブレットミックス スタンドパック

  • 役割:休憩所へ置き、複数人が取りやすい形にしたい場合の候補。
  • 向く現場:休憩所の共有備蓄
  • 注意点:飲料とセットで運用する
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塩分補給食品は、飲料を飲まずに単独で食べればよいというものではありません。厚生労働省の職場向け教材でも、水分を摂らずに塩あめだけを摂るのでは不十分とされています。

3. 内側から冷やす:アイススラリーを使う

作業前にアイススラリーと冷却ベストで身体を冷やすイメージ

飲料による補給とは別に、暑い場所へ入る前や休憩時のプレクーリングという考え方があります。

リポビタンアイススラリー for Sports りんご風味 30袋入の商品画像
アイススラリー

リポビタンアイススラリー for Sports りんご風味 30袋入

  • 役割:凍らせて細かな氷が分散した状態で飲む清涼飲料水。
  • 向く現場:作業前・休憩時のプレクーリング
  • 注意点:保冷手段もセットで考える
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冷凍・保冷して現場まで運ぶため、クーラーボックスなどの保冷手段もセットで考えます。

4. 身体を直接冷やす:ベスト・保冷剤・冷感タオル

トマトジュースを飲んでいても、身体に蓄積する熱を直接逃がす仕組みは必要です。

CBAシーバ 330g セット品の商品画像
保冷・身体冷却

CBAシーバ 330g セット品

  • 役割:保冷剤を使って身体を冷やしたい現場向け。
  • 向く現場:交換運用できる身体冷却
  • 注意点:保冷剤の交換分を確保する
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カヴァーワーク クールコアタオル FT-5801Hの商品画像
冷感タオル

カヴァーワーク クールコアタオル FT-5801H

  • 役割:首まわりなどを冷やす補助用品。
  • 向く現場:休憩時の補助冷却
  • 注意点:主対策ではなく補助として使う
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BURTLE 冷却ベスト アイスクラフト IC101Sの商品画像
冷却ベスト

BURTLE 冷却ベスト アイスクラフト IC101S

  • 役割:衣服側から冷却を加えたい現場の候補。
  • 向く現場:作業中の身体冷却
  • 注意点:保護具との干渉を確認する
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サンコー ハーネス対応冷蔵ベストの商品画像
冷却ベスト

サンコー ハーネス対応冷蔵ベスト

  • 役割:デュアルユニットで強力冷却、ハーネス対応。
  • 向く現場:フルハーネス着用現場
  • 注意点:電源・バッテリー運用を確認する
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空調服一覧を見る冷却ベスト一覧を見るバートル製品一覧を見る

5. 環境を冷やす:風・冷気・日陰をつくる

工場でスポットクーラーと送風設備を使う暑さ対策イメージ

個人用品だけでなく、作業場所そのものの暑さを下げられるなら優先的に検討します。

TRUSCO スポットエアコン TS23ECN-1DLの商品画像
スポットクーラー

TRUSCO スポットエアコン TS23ECN-1DL

  • 役割:作業場所へ局所的に冷気を送りたい場合の選択肢。
  • 向く現場:工場・倉庫の局所冷却
  • 注意点:設置場所・電源・排熱処理を含めて検討
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TRUSCO 超音波式ミストファンPRO MF-22の商品画像
送風・ミスト

TRUSCO 超音波式ミストファンPRO MF-22

  • 役割:広めの作業場所で送風・ミストを使いたい場合の候補。
  • 向く現場:屋外・半屋外の送風対策
  • 注意点:湿度や作業内容に応じて使い分ける
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スポットクーラー一覧を見るテント一覧を見る

法人で熱中症対策用品を選ぶときのチェックリスト

法人担当者がWBGT計・飲料・冷却用品・空調用品をまとめて選ぶイメージ

飲料の発注だけで終わらず、次の項目を一度に確認すると不足を見つけやすくなります。

2025年6月からは職場の熱中症対策に関する改正労働安全衛生規則が施行され、2026年には新しい職場向けガイドラインも策定されています。飲料を配るだけではなく、異常時の報告体制や重篤化防止手順まで含めて準備する必要があります。

熱中症対策アイテム一覧を見る

熱中症が疑われるときは「何を飲ませるか」より先に対応する

意識障害・自力で飲めない・嘔吐がある場合は、トマトジュースを含めて口から無理に飲ませないでください。誤嚥のおそれがあります。

めまい、立ちくらみ、筋肉のこむら返り、頭痛、吐き気、強いだるさなどがある場合は、まず暑い場所から離れ、身体を冷やします。

本人の意識がはっきりしていて、自力で飲める場合は冷たい水分・塩分などの補給を行います。

一方で、

といった場合は、トマトジュースを含めて口から無理に飲ませないでください。誤嚥のおそれがあります。身体を冷やしながら、医療機関への搬送や救急要請を行います。

「トマトジュースなら栄養があるから飲ませよう」と考える場面ではありません。

よくある質問

無塩トマトジュースでも熱中症対策になりますか?

水分をとる選択肢にはなりますが、大量に汗をかく場面では塩分も失われます。無塩トマトジュースだけで長時間の暑熱作業中の補給を完結させず、食事や他の飲料、必要に応じた塩分補給を組み合わせてください。

トマトジュースはスポーツドリンクの代わりになりますか?

一律には言えません。塩分入りトマトジュースの中にはナトリウム量が熱中症対策飲料の目安に入る商品がありますが、商品ごとに成分が違います。大量発汗時は成分表示と飲みやすさを確認し、必要な量を定期的に飲める方法を選びます。

リコピンが入っているから熱中症に効くのですか?

熱中症対策の中心は、暑さを避けること、水分・塩分、休憩、身体冷却などです。リコピンが含まれることだけを根拠に、熱中症予防効果を期待するのは適切ではありません。

無塩トマトジュースに塩を足せばよいですか?

塩分量を測らず自己流で大量に加える方法はおすすめしません。成分表示が明確な市販飲料を利用する方が管理しやすくなります。塩分摂取を制限されている人は医師の指示を優先してください。

熱中症になった人にトマトジュースを飲ませてもよいですか?

意識が明瞭で自力で飲める軽い症状なら、水分・塩分補給を行う場合があります。ただし、反応がおかしい、自力で飲めない、吐いている場合は口から飲ませず、身体を冷やしながら医療機関への搬送・救急要請を優先します。

まとめ:トマトジュースは「選択肢の一つ」。現場では複数の対策を重ねる

トマトジュースは、塩分入りの商品を選び、ナトリウム量が適切であれば、暑い日の水分・塩分補給の選択肢にできます。

ただし重要なのは、トマトジュースという食品名ではなく、成分と使う場面を見ることです。無塩タイプを含むすべてのトマトジュースが、大量発汗時の熱中症対策飲料として同じ役割を果たすわけではありません。

そして、工場・倉庫・建設・物流などの現場では、飲料だけに頼らないことがさらに重要です。

WBGTで測る → 水分・塩分を補う → 作業前・休憩中に冷やす → 冷却ベストや空調服で身体への熱負荷を下げる → スポットクーラーや日陰で環境を改善する。このように複数の対策を重ねることで、ひとつの飲み物やグッズに依存しない現場づくりにつながります。

現場の熱中症対策用品をまとめて選ぶ

飲料・塩分補給・WBGT計・冷却ベスト・空調服・スポットクーラーまで、用途に合わせて比較検討できます。

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参考情報

※本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の医学的助言ではありません。体調不良時は医療機関の判断を優先してください。商品の成分・仕様は改定される場合があるため、最新の商品ラベル・商品ページを確認してください。