
タジマ 清涼ファン風雅パッド フルセット
向く現場:装備条件を確認しながら個人冷却を追加したい現場
選び方:作業内容・保護具との干渉を確認したうえで補助策として検討
購入前確認:使用禁止条件、装着干渉、充電・点検方法を確認
公開日・最終更新日:2026年7月29日 | 熱中症対策ナビ編集部
建設現場で「職長へ確認してください」「施工管理に報告してください」と言われても、初めて現場へ入った人には違いが分かりにくいものです。どちらも安全や工程に関わり、同じ打合せに出席することもあるため、「職長と施工管理はどっちが上なのか」「現場監督とは別なのか」「施工管理技士が職長を兼ねるのか」と迷う人も少なくありません。
結論からいえば、職長は特定の作業班で作業員を直接指導・監督する第一線のリーダー、施工管理は工事全体または自社の請負範囲について工程・品質・安全・原価などを計画・調整する仕事です。
職長は資格名ではなく役割の名称です。ただし、建設業で新たに職長等の職務に就く人には、労働安全衛生法に基づく安全衛生教育が必要です。一方、「施工管理」も仕事・機能を示す言葉であり、「施工管理技士」は技術検定に合格した人が名乗れる国家資格です。この2つも分けて理解する必要があります。
この記事では、職長と施工管理の違いを、担当範囲、指示する相手、資格・教育、書類、熱中症対策での役割分担まで具体的に比較します。

この記事の結論
担当範囲・相手・資格・安全管理・成果物の違いを一覧で確認できます。
| 比較項目 | 職長 | 施工管理 |
|---|---|---|
| 主な担当範囲 | 特定の職種・作業班・自社作業員 | 工事全体または自社の請負範囲 |
| 主な相手 | 作業員、班長、協力会社の担当者 | 発注者、設計者、元請・下請、各職長、社内担当 |
| 現場での中心業務 | 作業手順、配置、直接指示、危険予知、進捗確認 | 施工計画、工程、品質、安全、原価、書類、調整 |
| 資格・教育 | 役割名。新任時に職長教育が必要な対象業種がある | 仕事の名称。施工管理技士は別の国家資格 |
| 作業への関わり | 自ら作業しながら指導する場合も多い | 管理・調整が中心。会社や現場により作業も行う |
| 安全管理 | 班員の状態を近くで確認し、具体的に止める・変える・報告する | 現場共通ルール、工程変更、設備、関係者調整、記録を整える |
| 成果物 | 安全に作業が進む班、日報、作業報告、点検記録 | 施工計画書、工程表、品質記録、安全書類、写真、原価資料等 |
| 関係 | 現場全体の方針を班の行動へ落とす | 各班の状況を集約し現場全体を調整する |
同じ会社の中で職長と施工管理が明確に分かれていない場合や、一人が複数の役割を担う小規模現場もあります。しかし、兼任しているから役割まで同じになるわけではありません。「今は職長として班員へ指示しているのか」「施工管理として全体を調整しているのか」を分けると、報告漏れや指示の重複を防ぎやすくなります。

作業班の運搬・定位置管理は職長が日常運用を確認し、施工管理や購買担当が現場全体の数量・通路・保管場所を調整するとスムーズです。
※商品を導入しても、安全な作業手順、点検、許容荷重、通路確保が自動的に整うわけではありません。現場ルールとセットで運用してください。
職長は作業員に最も近い立場で、作業方法・配置・危険予知を具体化する役割です。
厚生労働省は職長等について、「職長その他作業中の労働者を直接指導又は監督する者(作業主任者を除く)」と説明しています。会社の肩書きが「職長」でなくても、実際に作業中の労働者へ直接指示・監督する立場であれば、職長等として扱う必要が生じる場合があります。
職長の仕事は「ベテラン職人として技術を教える」だけではありません。作業方法を決め、技能・経験・体調を踏まえて人を配置し、危険な状態を見つけたら作業を止め、施工管理や安全担当へ報告することまで含む現場マネジメントです。
職長は作業員に最も近い立場です。施工管理が作った工程表や現場共通ルールを、班員が実際に動ける作業手順へ変換する役目があります。例えば「午後は暑さが厳しいため工程を変更する」という全体方針が出た場合、職長は誰をどの作業へ回すか、どの順番なら安全か、休憩後に再開できるかを具体化します。朝礼やKYの進め方は建設現場の朝礼内容や夏のKYTも参考にしてください。

職長は「職長資格」という国家資格を取得した人だけが名乗れる名称ではありません。事業者が作業班を直接指導・監督する立場へ就けることで職長となります。
ただし、建設業など法令で定められた業種では、新たに職長等の職務に就く人へ安全または衛生のための教育を行わなければなりません。職長教育では、作業方法と労働者の配置、指導・監督方法、リスクアセスメント、異常時・災害時の措置などを学びます。
ここで大切なのは、職長教育を「一度受ければ何でも判断できる免許」と捉えないことです。扱う機械、作業、法令、現場条件が変われば、追加の教育・資格・作業主任者選任などが必要になることがあります。
修了証に一律の失効期限が設定された資格更新制度とは異なります。一方、厚生労働省は建設業の職長等・安全衛生責任者について、初任時に加え、概ね5年ごと、または機械設備等に大幅な変更があったときに再教育を受けさせるよう求めています。
「修了証が失効するから5年ごと」と説明するのではなく、現場の変化に合わせて能力を維持・向上する再教育と理解するのが適切です。
施工管理は工程・品質・安全・原価・関係者を計画・調整する仕事です。施工管理技士とは分けて考えます。
施工管理は、設計図書や契約条件に沿って工事を完成させるため、工程、品質、安全、原価、環境、関係者を管理・調整する仕事です。会社によって「現場監督」「工事担当」「工事主任」などの名称を使うこともあります。詳しくは施工管理と現場監督の違いや現場監督の仕事内容も参照してください。
施工管理の範囲は立場により変わります。元請の施工管理は現場全体と各下請の工程を調整し、専門工事会社の施工管理は自社が請け負った範囲を管理します。そのため「施工管理者は必ず現場で一番上」とは限りません。契約関係、会社の権限、法定配置、現場組織図を確認する必要があります。

「施工管理」は仕事・業務の名称です。資格を持たずに施工管理補助として働く人や、実務経験を積みながら検定合格を目指す人もいます。
一方、「施工管理技士」は建設業法に基づく技術検定の第二次検定に合格した人が称する国家資格です。第一次検定合格者は施工管理技士補となります。資格の級・種目・実務要件などにより、主任技術者や監理技術者になれる範囲が変わります。
したがって、次の3つは分けてください。
国土交通省は、主任技術者・監理技術者の職務として、施工計画の作成、工程管理、品質管理、工事従事者への技術上の指導監督を示しています。これは職長の「作業員を直接指導・監督する役割」と重なる部分がありますが、同じ制度ではありません。
主任技術者・監理技術者は建設業法上の配置技術者であり、工事の種類、請負関係、金額、資格・実務経験などの要件に基づきます。職長教育を受けたことだけで主任技術者になれるわけではなく、施工管理技士であることだけで職長教育が当然に不要になるわけでもありません。
管理範囲、指示相手、工程の粒度、品質・安全、資格、書類まで実務で分けます。
職長は、鉄筋、型枠、内装、電気、設備など、特定の会社・職種・作業班を管理するのが一般的です。施工管理は、複数の職種が同時に動く現場全体、または自社請負範囲の全体を見ます。
例えば、資材搬入が遅れた場合、施工管理は他工種や揚重時間、全体工程を調整します。職長は遅れた資材を前提に、班員の作業順序や配置を組み替えます。
職長は作業員へ直接指示します。施工管理は職長、協力会社担当者、発注者、設計者、社内担当など、多くの関係者と調整します。
施工管理が個々の作業員へ毎回直接指示すると、職長が把握している技能・当日の体調・作業手順と食い違うことがあります。緊急時を除き、全体方針を職長へ伝え、職長が班員へ具体化する指示系統を決めておくことが重要です。
職長は自ら作業しながら班員を指導する「プレイングリーダー」になることがあります。施工管理は管理・調整・記録が中心ですが、小規模事業者では作業を兼ねる場合もあります。
兼任するときほど、作業へ集中し過ぎて巡視や記録が止まらないよう、時間と代行者を決めておく必要があります。
施工管理は月間・週間・日間工程を作り、他工種や資材・重機・検査を調整します。職長は、その日の作業順序、班員の持ち場、必要工具、休憩交代を具体化します。
施工管理が「何日までにどこまで終えるか」を管理し、職長が「今日、誰がどの方法でどこまで進めるか」を管理するイメージです。
施工管理は設計図書、仕様、検査基準に沿って記録・確認・立会いを行います。職長は作業の途中で施工状態を見て、手順や仕上がりをその場で修正します。
不具合を隠して完成後にまとめて直すのではなく、職長が早期に施工管理へ報告し、施工管理が設計者・元請・発注者との判断を調整する流れが重要です。
施工管理は現場全体のルール、共通設備、作業間調整、立入区画、工程変更、記録を整えます。職長は作業班の工具・保護具・手順・体調・行動を近くで確認します。
安全はどちらか一方の担当ではありません。施工管理が現場全体を設計し、職長が班の作業へ落とし込み、作業者が守り、異常を報告する多層構造です。元請と下請の責任分担は元請責任と熱中症対策も参照してください。
職長は役割名で、新任時に対象業種で職長教育が必要です。施工管理は仕事の名称で、施工管理技士という国家資格が別にあります。
「資格が上だから安全教育は不要」「経験が長いから教育はいらない」という判断は避け、担当する役割ごとの要件を確認します。
職長は作業日報、KY、点検、作業員の出面、出来高、異常報告など、作業班に近い記録を扱います。施工管理は工程表、施工計画、品質記録、安全書類、写真、原価、発注者との打合せ記録などを扱います。
職長の報告が遅いと施工管理は全体調整ができず、施工管理の変更指示が曖昧だと職長は班員へ正しく伝えられません。書類の量より、変更点・異常・未完了事項が同じ情報として共有されているかが重要です。
「誰が偉いか」ではなく、調整権限・直接指示・報告先で整理します。
「施工管理が監督、職長がキャプテン」と説明されることがあります。イメージとしては分かりやすいものの、実際の上下関係は会社、元請・下請、契約、現場組織によって変わります。
一般的な元請現場では、元請の施工管理が現場全体の工程・ルールを調整し、各専門工事会社の職長が自社作業員へ具体的な指示を出します。この場合、職長は元請の現場ルールに従いますが、職長が元請施工管理の部下という雇用関係とは限りません。
そのため、「誰が偉いか」ではなく次の3点で整理してください。
施工管理からの工程指示と、職長が把握する安全な作業手順が両立しない場合、職長が無理に作業員へ実行させるのは適切ではありません。危険や品質上の懸念を具体的に施工管理へ報告し、作業条件、人数、時間、設備、工程を再調整します。
作業者が複数の人から異なる指示を受けた場合も、独断で都合の良い指示を選ぶのではなく、自社職長へ確認する連絡ルートを決めます。差し迫った危険がある場合は、まず作業を止めて安全を確保します。
小規模現場や専門工事会社では、一人が職長と施工管理を兼ねることがあります。ただし、法令上必要な主任技術者・監理技術者・作業主任者・安全衛生責任者等を兼ねられるかは、それぞれの要件と職務遂行の可能性を個別に確認する必要があります。
兼任できることと、十分に仕事を回せることも別問題です。作業員へ直接指示しながら、発注者対応、工程会議、写真、検査、原価、巡視まで抱えると、重要な確認が抜けやすくなります。代行者、報告時間、記録方法を決めてください。
似た名称でも根拠と職務は別です。肩書きだけで法的役割を判断しません。
現場監督は法律上の単一の資格名ではなく、施工管理を行う人を一般的に呼ぶ名称として使われます。会社によって所長、工事担当、施工管理、現場代理人などを含むことがあるため、肩書きだけで法的役割を判断しないでください。
一定の混在作業場で、関係請負人が選任し、統括安全衛生責任者との連絡、統括安全衛生責任者からの連絡事項の関係者への伝達、請負人間の連絡調整などを担います。建設現場では職長が兼任することが多いため、「職長・安全衛生責任者」とまとめて教育が行われますが、役割の根拠と職務は同一ではありません。
作業主任者は、法令で定められた危険・有害な作業について、必要な資格を持つ者から選任され、作業方法の決定や直接指揮などを行います。職長等の定義では作業主任者が除かれており、職長教育を受けたから特定作業の作業主任者になれるわけではありません。
建設業法に基づき工事現場へ配置される技術者です。施工計画、工程管理、品質管理、技術上の指導監督を担います。名称に「主任」が入りますが、会社の一般的な主任役職や作業主任者とは別です。
班長は会社内の小グループをまとめる呼称として使われ、権限・教育要件は会社によって異なります。班長が実質的に作業員を直接指導・監督するなら、名称ではなく実態を見て職長等教育の対象を判断します。
全体リスクと班員の変化を、同じタイミングで共有することが目的です。
| 時間帯 | 施工管理が行うこと | 職長が行うこと | 共有すべき情報 |
|---|---|---|---|
| 作業前 | 天候、工程、他工種、搬入、危険作業、共通ルールを確認 | 班員の出欠・体調・資格・工具・作業場所を確認 | 変更工程、立入区画、報告先、休憩条件 |
| 朝礼・KY | 現場全体の重点事項を説明 | 自社作業へ置き換えて具体的な手順・配置を説明 | 誰が・どこで・何を・いつ止めるか |
| 作業開始 | 巡視、工程調整、写真・検査準備 | 作業員へ直接指示、手順・品質を確認 | 遅れ、危険、不良、資材不足 |
| 昼前後 | WBGT、作業条件、他工種の進捗を再評価 | 班員の疲労・水分・休憩状況を確認 | 交代、時間変更、作業中止の要否 |
| 午後 | 工程変更、搬入・検査・翌日準備を調整 | 班の配置を変更し、再KYを実施 | 変更内容を全員が理解したか |
| 終業前 | 全体進捗、記録、翌日工程を整理 | 片付け、工具・資材・火気・残工事を確認 | 未完了、故障、補充、翌日の危険 |
この表の目的は、作業を機械的に分けることではありません。施工管理だけが気づいた全体リスクと、職長だけが気づける班員の変化を、同じタイミングで共有することにあります。
体制・設備・工程は施工管理側、班員の体調確認と早期報告は職長側です。用品は代替ではありません。
2025年6月1日から、一定の暑熱作業について、熱中症のおそれがある作業者を早期に把握する報告体制と、作業離脱・身体冷却・必要に応じた医療機関への搬送等の手順作成・周知が求められています。さらに2026年3月には、厚生労働省が「職場における熱中症防止のためのガイドライン」を策定しました。関連する法令・基準は職場の暑熱環境と法令や建設現場の熱中症作業中止基準も参照してください。
ただし、法的義務の主体や選任者は事業場・請負関係・作業条件により確認が必要です。「職長が現場にいるから、熱中症対策は全部職長の責任」としてはいけません。


冷却用品や送風設備は、WBGT管理、休憩、作業時間調整、給水、体調確認、報告体制の代わりにはなりません。施工管理側が「どこで、誰が、どの作業に使えるか」を計画し、職長が「班員が正しく使えているか、作業と干渉しないか」を確認します。
| 商品 | 向く場面 | 主に計画する人 | 日常確認 | 購入前に確認 |
|---|---|---|---|---|
| タジマ 清涼ファン風雅パッド | 装備条件に合う作業の個人冷却補助 | 施工管理・安全担当・購買 | 職長・使用者 | 保護具干渉、禁止条件、充電・点検 |
| 注水式ベスト BODYCOOL SMART-X | 屋外・移動作業の冷却補助 | 安全担当・購買 | 職長・使用者 | サイズ、使用時間、衛生管理 |
| エアモーター式大型工場扇 | 作業区域・休憩周辺の送風 | 施工管理・設備担当 | 職長・設備点検者 | エア源、固定、風の影響、適合環境 |
| 空調風神服ベスト | 使用可能な作業での個人送風 | 安全担当・購買 | 職長・使用者 | 火気・巻き込まれ等の条件、保護具 |
| 冷蔵服3 | 高温環境での個人冷却の選択肢 | 安全担当・購買 | 職長・使用者 | 重量、稼働時間、姿勢、装備干渉 |
作業内容と装備条件を確認したうえで、身体冷却の補助として検討する用品です。職長は全員へ一律に渡すのではなく、保護具や安全帯との干渉、作業姿勢、使用禁止条件を確認してください。

向く現場:装備条件を確認しながら個人冷却を追加したい現場
選び方:作業内容・保護具との干渉を確認したうえで補助策として検討
購入前確認:使用禁止条件、装着干渉、充電・点検方法を確認
送風だけでは対応しづらい屋外・移動作業で、冷却方式の選択肢になります。休憩、給水、体調確認と組み合わせ、使用後の衛生管理や乾燥方法も決めます。

向く現場:送風だけでは対応しづらい屋外・移動作業
選び方:休憩・給水・WBGT管理と組み合わせる個人冷却の選択肢
購入前確認:サイズ、使用時間、衛生管理、作業との相性を確認
施工管理側が配置場所、必要なエア源、転倒防止、周辺作業への風の影響を確認し、職長が作業中の状態を点検する設備候補です。製品名だけから防爆用途等を判断せず、メーカーの適合条件を確認してください。

向く現場:設備条件を確認して大風量の送風を検討する現場
選び方:施工管理側が配置・動線・周辺作業への影響を計画する設備候補
購入前確認:必要エア源、設置場所、転倒防止、メーカー適合条件を確認
個人冷却用品は、火気、高所、回転体、粉じん、化学物質、ハーネス等との相性を作業ごとに確認します。空調ウェアが使えない作業では、工程変更、休憩所、スポット冷却等の別の対策を組み合わせます。

向く現場:着用可能な作業で個人送風を取り入れたい現場
選び方:作業者への一律配布ではなく、作業・火気・巻き込まれ等の条件を確認
購入前確認:ファン・バッテリー構成、使用環境、保護具との併用を確認

向く現場:高温環境で冷却方式の選択肢を増やしたい作業班
選び方:職長が作業適合性を確認し、休憩・巡視と併用する補助用品
購入前確認:重量、稼働時間、作業姿勢、保護具との干渉を確認
施工管理・購買が数量と配置を整え、職長が点検・返却・補充を回します。
職長の仕事は、商品を選ぶことそのものではありません。しかし、運搬や整理が悪い現場では、必要な工具を探す、資材を手持ちで往復する、清掃用品が切れる、冷却用品の充電がされていないといった小さなロスが積み重なり、工程・安全・疲労に影響します。
施工管理・購買担当が現場全体の数量と予算を整え、職長が持ち場での置き場所、点検、返却、補充を決めると運用しやすくなります。

台車は多ければ良いわけではありません。通路幅、段差、傾斜、積載物、保管位置、歩行者との分離、仮置き場所を確認します。職長は「誰でも空いている台車を使う」運用ではなく、持ち場、返却場所、始業前点検を決めます。
小口資材や工具箱を作業場所へ運ぶ際の候補です。手持ち運搬を減らせますが、積載物の固定、許容荷重、床面、段差の確認は別途必要です。

向く現場:小口資材や工具箱を持ち場へ運ぶ現場
選び方:作業班単位の運搬動線を整え、手持ち運搬を減らしたいときに検討
購入前確認:積載物・許容荷重・通路幅・段差を確認
定位置で資材を取り出す運用や、停止保持を重視したい場合の候補です。ストッパーがあっても傾斜地での安全を保証するものではないため、床条件と操作方法を確認します。

向く現場:傾斜や定位置作業で台車の停止を重視する現場
選び方:停止位置を決めて資材の仮置き・取り出しを行う運用向け
購入前確認:ストッパーの操作方法と床条件を確認
WBGT指数計、記録用具、予備電池、テープ、表示用品、簡易な点検用品などを担当者ごとにばらばらに持つと、急な巡視や異常時に見つからないことがあります。収納物リストを作り、使用後に戻す場所と補充基準を決めます。
巡視・測定・記録用品の収納候補です。名称だけで完全な防水やあらゆる環境への適合を判断せず、実際の収納物、内寸、重量、メーカー仕様を確認してください。

向く現場:巡視用品・測定器・記録用品をまとめたい作業班
選び方:職長が日々使う小物を探し回らない保管ルールづくりに
購入前確認:収納物の外寸とボックス内寸、重量を確認
手洗い・清掃用品は、置いただけでは継続しません。使用人数、補充単位、容器、保管場所、廃棄方法、SDS・表示を確認します。職長が毎回購入するのではなく、残量を報告する基準を決め、施工管理・事務・購買へつなぐと欠品を防ぎやすくなります。
仮設詰所や共用手洗い設備で、補充運用を整える際の候補です。皮膚の状態や作業で扱う物質に応じた手洗い方法、使用上の注意、設置容器を確認してください。

向く現場:手洗い設備を共用する工事現場・仮設詰所
選び方:清掃・衛生用品の補充担当と在庫基準を決める運用に
購入前確認:使用方法、設置容器、SDS・メーカー表示を確認
運搬・整理、作業・保全、衛生・メーカー別に、現場用品の一覧へ進めます。
指示の飛び越し、報告の抱え込み、資格の混同、熱中症の丸投げを避けます。
職長が把握していない変更が増えると、班員の配置や安全手順が崩れます。緊急時以外は、変更内容、理由、優先順位を職長へ伝え、職長が班員へ具体化します。
小さな遅れや施工不良でも、他工種・検査・全体工程に影響することがあります。「直せば分からない」と抱え込まず、報告基準を決めます。
両者は目的が異なります。施工管理技士資格を持つ人が作業員を直接指導監督する職長等に新たに就く場合、職長教育の要否を別に確認します。
兼任例が多いだけで、職務の根拠は異なります。誰がどの立場で元請との連絡調整を担うかを明確にします。
職長の観察力は重要ですが、報告先、休憩所、冷却設備、搬送手順、工程変更権限がなければ対応できません。現場全体の体制を先に整えます。
台車、工具箱、送風設備、冷却用品、衛生用品は、点検・充電・清掃・補充・返却を決めないと使われなくなります。購入時に運用表まで作ります。
役割・教育・熱中症対応・備品運用を、導入前に確認します。
職長とは、作業中の労働者を直接指導・監督する作業班のリーダーです。作業方法、配置、危険予知、進捗、品質、異常時の初動を、班員に最も近い立場で管理します。
職長は国家資格の名称ではなく役割名です。ただし、建設業など対象業種で新たに職長等の職務に就く人には、職長教育が必要です。
単純な上下ではなく担当範囲が違います。一般的な元請現場では、施工管理が現場全体を調整し、各社の職長が作業班へ具体的に指示します。雇用上の上下関係は会社・契約により異なります。
施工管理は仕事・業務の名称です。施工管理技士は、建設業法に基づく技術検定の第二次検定に合格した人が称する国家資格です。
施工管理技士資格と職長教育は目的と根拠が異なります。施工管理技士が作業中の労働者を直接指導・監督する職長等に新たに就く場合は、事業者が職長教育の要否を別に確認する必要があります。
同じではありません。建設現場では同じ人が兼任することが多いものの、職長は作業員の直接指導・監督、安全衛生責任者は統括安全衛生責任者との連絡・調整等が中心です。
職長は作業班を直接指導・監督する役割です。作業主任者は、法令で指定された危険・有害作業について必要な資格を持つ人から選任され、定められた職務を行います。
現場監督は施工管理を行う人の一般的な呼称として使われます。職長は特定の作業班を直接動かす立場、現場監督は現場全体または請負範囲を管理・調整する立場という違いが一般的です。
現場や会社によって兼任はあります。ただし、法定役割の要件を満たすか、両方の職務を実際に遂行できるか、他の作業主任者等との兼務制限がないかを個別に確認してください。
いいえ。事業者や元請側が体制・手順・設備・工程を整え、施工管理が現場全体を調整し、職長が班員の体調確認・配置・早期報告を実行し、作業者も異常を報告する連携が必要です。
施工管理・安全担当・購買が現場全体の仕様、数量、予算、配置を決め、職長が持ち場での使いやすさ、日常点検、返却、補充を確認する分担が実務的です。
職長は、作業員を直接指導・監督し、作業方法や配置を現場で具体化する作業班のリーダーです。施工管理は、工事全体または請負範囲について、工程・品質・安全・原価・関係者を管理・調整します。
職長は役割名であり、対象業種では新任時に職長教育が必要です。施工管理も仕事の名称であり、国家資格である施工管理技士、法定配置である主任技術者・監理技術者とは分けて考えます。
良い現場は、施工管理が上から一方的に指示する現場でも、職長の経験だけに任せる現場でもありません。施工管理が全体条件を整え、職長が班の行動へ落とし込み、作業者の異常や現場の変化がすぐ上へ戻る現場です。
熱中症対策でも同じです。設備や用品を置くだけではなく、誰が計画し、誰が点検し、誰が体調を確認し、誰へ報告するかまで決めて初めて機能します。