夏のKYT・危険予知事例20選|現場で使えるKY例文と行動目標
最終更新:2026年7月16日/本記事は一般的な情報であり法的・医学的助言ではありません

「KYK」で検索されることがありますが、一般的な正式表記は「KYT(危険予知訓練)」です。KYTは、作業前に危険要因と起こり得る事故を予測し、対策と行動目標を決める訓練です。
夏のKYTでは、熱中症だけでなく、暑さによる転倒・墜落・落下・接触・誤操作といった二次災害も予測します。進め方は4ラウンド法(第1R現状把握・第2R本質追究・第3R対策樹立・第4R目標設定)が基本です。行動目標は「気をつける」で終わらせず、担当者・時刻・基準を入れて測定できる形にします。
WBGT計や用品はKYで見つかった課題を改善する手段であり、商品を買うだけで熱中症防止や法令対応が完了するわけではありません。まずは作業位置のWBGTを測り、全員へ周知することから始めます。
まず「測る・伝える」:WBGT測定・周知用品
作業環境の評価では黒球付きが基本です。JIS適合・記録機能・防水防塵はリンク先でご確認ください。

KO392 黒球式熱中症指数計
黒球式(据置/携帯・JIS適合は要確認)
対応するKY課題:現状把握のWBGT実測
向く現場:建設・工場
購入前の確認:据置/携帯・JIS適合
価格・在庫は商品ページでご確認ください。

みはりん坊プロ AD-5698B
携帯型(黒球の有無・JIS適合はメーカー情報で確認)
対応するKY課題:作業位置での実測
向く現場:屋内外・携帯
購入前の確認:黒球の有無・JIS適合
価格・在庫は商品ページでご確認ください。

携帯型黒球付熱中症計 6913
携帯型・黒球付(仕様は要確認)
対応するKY課題:時間帯別の実測
向く現場:巡回・複数拠点
購入前の確認:記録機能・電池
価格・在庫は商品ページでご確認ください。

KYサークルサインWBGT 屋外用デジタルサイネージ
屋外用デジタル表示(電源・設置は要確認)
対応するKY課題:WBGT値の全員周知
向く現場:屋外・大規模
購入前の確認:電源・設置
価格・在庫は商品ページでご確認ください。
夏のKYT・危険予知とは
KYTは作業前に危険を発見する訓練
KYT(危険予知訓練)は、作業に潜む危険要因と起こり得る事故を、作業前にチームで予測し、重点的に対策する危険を絞り込み、行動目標を決める訓練です。中央労働災害防止協会が普及を進めるゼロ災運動の手法で、イラストシートや実際の作業を題材に、話し合いを通じて危険感受性を高めます。
KYKではなくKYTが一般的
検索では「KYK 夏 危険予知」のように入力されることがありますが、一般的な正式表記はKYT(危険予知訓練)です。KYKは表記ゆれ・誤入力として扱い、探している情報はKYT・危険予知の内容と考えて問題ありません。危険予知活動全般をKY活動、訓練をKYTと呼ぶのが通例です。
ヒヤリハット・リスクアセスメントとの違い
ヒヤリハットは実際に起きた出来事を事後に記録・共有するもの、リスクアセスメントは計画段階でリスクを評価・低減するもの、KYTは作業直前に危険を予測して行動目標を決めるものです。時間軸と目的が異なり、互いに補完します。実際に起きた事例は夏のヒヤリハット事例、計画段階の評価は熱中症リスクアセスメントもご参照ください。
暑さから別の事故が連鎖する
夏のKYTの要点は、暑さが二次災害の引き金になることを予測することです。本記事では、高温・多湿・日射・熱源 → 熱蓄積・脱水・疲労 → ふらつき・視界不良・判断力低下 → 転倒・墜落・落下・接触・誤操作 → 発見・救護の遅れ、という「夏の事故連鎖」を軸に、各対策が連鎖のどこを断つのかを示します。
KYTや用品は事故や熱中症のリスクを下げる手段であり、それだけで完全に防げるわけではありません。
KYTをすれば事故を防げる、商品があれば安全、という考え方は避けてください。作業強度・着衣・暑熱順化・体調でリスクは変わり、WBGTや作業時間の条件を満たさなくても症状が出ることがあります。ふらつき・頭痛・大量発汗やその後の発汗の減少などの異変があれば、数値や時間の条件にかかわらず、作業離脱・身体冷却・状態確認・必要に応じた救急要請につなげてください。本記事は一般的な情報であり、法的・医学的助言ではありません。
夏のKYTを4ラウンド法で進める
中央労働災害防止協会のKYT基礎4ラウンド法は、次の4段階で進めます。夏は各段階に暑熱の要素を織り込みます。
第1R 現状把握
「どんな危険がひそんでいるか」を出し合います。夏は、WBGT・気温・湿度・日射・熱源、作業強度、着衣、暑熱順化の有無、単独作業かどうかを具体的に確認します。危険要因(〜なので)と現象を、事実に基づいて洗い出します。
第2R 本質追究
「これが危険のポイントだ」と、出された危険の中から重要なものを1〜2点に絞り込み、指差し唱和で確認します。夏は「連続作業による脱水でのふらつき→墜落」など、連鎖の起点になる危険を選びます。
第3R 対策樹立
「あなたならどうする」と、絞り込んだ危険への具体的な対策を出し合います。測る(WBGT)・下げる(冷房・送風・遮へい)・休む(休憩・水分塩分)・伝える(周知)・備える(異常時対応)の観点で、実行できる案を挙げます。
第4R 目標設定
「私たちはこうする」と、重点実施項目とチーム行動目標を決め、指差し唱和で締めます。行動目標には担当者・時刻・基準を入れ、測定できる形にします。
| ラウンド | 目的 | 質問 | 夏季KYTの記入内容 | 完成例 |
|---|---|---|---|---|
| 第1R 現状把握 | 危険を洗い出す | どんな危険がひそんでいるか | WBGT・作業強度・着衣・順化・単独 | WBGT28超の炎天下で重量物運搬。非順化者あり |
| 第2R 本質追究 | 重要危険を絞る | これが危険のポイントだ | 連鎖の起点を1〜2点に | 脱水でふらつき、資材落下・足の負傷 |
| 第3R 対策樹立 | 対策を出す | あなたならどうする | 測る・下げる・休む・伝える・備える | 日陰で運搬、40分交代、15分/時休憩、補給確認 |
| 第4R 目標設定 | 行動目標を決める | 私たちはこうする | 担当者・時刻・基準を入れる | 職長が30分ごと巡視、WBGT28超で連続40分以内 |
朝礼ですぐ使える夏の1分KYテンプレート
日々の朝礼では、時間をかけた4ラウンド法ではなく、要点を絞った「1分KY」が実用的です。次の4項目を短く共有します。朝礼の例文は建設現場の朝礼で使える熱中症対策例文もあわせてご参照ください。
作業条件
今日のWBGT・気温、最も暑くなる時間帯と場所、作業強度、着衣、暑熱順化の状況(新規・連休明けの有無)を読み上げます。例:「本日13〜15時のヤードはWBGT28超見込み、重量物運搬、非順化者1名」。
最大危険
その日いちばんの危険を1つに絞ります。例:「脱水でふらつき、資材を落として足を負傷する」。危険要因と事故結果をセットで言い切ります。
重点実施項目
最大危険に対する行動目標を、担当者・時刻・基準を入れて決めます。例:「職長が30分ごとに巡視。WBGT28超で連続作業40分以内、休憩15分/時。補給を毎休憩で確認」。
指差し唱和
重点項目を短い言葉にして全員で唱和します。例:「WBGT確認 ヨシ!」「40分交代 ヨシ!」「水分・塩分補給 ヨシ!」「体調異変は即報告 ヨシ!」。毎日同じ言葉にせず、その日の作業に合わせて変えると形骸化を防げます。
夏季KYTに使う黒球式WBGT計・据置/携帯

黒球型熱中症指数モニター
据置・表示モニター型(仕様は要確認)
対応するKY課題:朝礼・現場での値の共有
向く現場:常時表示
購入前の確認:電源・設置場所
価格・在庫は商品ページでご確認ください。

黒球型携帯熱中症計 SK-181GT
携帯型・黒球付(仕様は要確認)
対応するKY課題:時間帯別の実測
向く現場:巡回
購入前の確認:電池・記録
価格・在庫は商品ページでご確認ください。

CUSTOM 黒球式暑さ指数計 HI-302BB
黒球式(JIS適合・記録機能は要確認)
対応するKY課題:据置での継続測定
向く現場:作業環境管理
購入前の確認:JIS適合・記録
価格・在庫は商品ページでご確認ください。

夏のKYT・危険予知事例20選
現場でよくある20の作業場面について、危険要因・起こり得る事故・最重要危険・対策・行動目標・関連用品を一覧にしました(記事用に想定した具体例を含みます)。行動目標は担当者・時刻・基準を入れて具体化してください。
| 番号 | 作業 | 危険要因 | 起こり得る事故 | 最重要危険 | 対策 | 行動目標 | 関連用品 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 炎天下の資材運搬 | 連続作業・脱水 | ふらつき転倒・資材落下 | 起立時のふらつき | 日陰運搬・補給・交代 | 40分交代・15分/時休憩 | WBGT計・飲料・日陰 |
| 2 | 足場・高所作業 | 暑さで判断力低下 | 墜落・工具落下 | 安全帯確認省略 | 装着確認・交代 | 昇降前に装着確認 ヨシ | ハーネス対応服 |
| 3 | 屋根・屋上作業 | ふく射熱・照り返し | 熱中症・墜落 | 逃げ場のない高温 | 時間帯変更・遮へい | 午前中に前倒し | 遮光・冷却ベスト |
| 4 | 交通誘導 | 炎天下・単独立哨 | 合図遅れ・接触事故 | 発見の遅れ | 交代・定時連絡 | 30分交代・定時連絡 | クーラーテント |
| 5 | 舗装工事 | アスファルト熱・ふく射 | 熱中症・やけど | 路面からの高温 | 送風・休憩・補給 | WBGT実測・休憩延長 | 冷風機・飲料 |
| 6 | 掘削・草刈り | 高強度・防護具 | 熱中症・接触 | 高代謝率での過熱 | 作業強度低減・交代 | 連続40分以内 | WBGT計・プレクーリング |
| 7 | 炉前・乾燥工程 | 熱源のふく射熱 | 熱中症・誤操作 | 局所の高WBGT | 遮へい・送風・実測 | 炉前でWBGT実測 | 遮へい・工場扇 |
| 8 | 溶接作業 | 火花・防護具・熱 | 熱中症・やけど | 防護具内の熱こもり | 換気・休憩・冷却 | 休憩で身体冷却 | 冷却ベスト・送風 |
| 9 | 防護服着用作業 | 不透湿で熱こもり | 熱中症 | 着衣補正での過小評価 | 補正後WBGTで判断 | 着衣補正を加えて評価 | WBGT計・プレクーリング |
| 10 | 無空調工場の機械操作 | 換気不足・高温 | 誤操作・はさまれ | 判断力低下 | 送風・冷風・手順確認 | 停止確認の相互チェック | 工場扇・冷風機 |
| 11 | 倉庫内ピッキング | 大空間・風なし | 熱中症・転倒 | 気流のこもり | 送風・補給・巡視 | 通路に送風・補給確認 | 工場扇・飲料 |
| 12 | コンテナ内荷降ろし | 密閉・高温・高強度 | 熱中症 | 短時間で急上昇 | 入前換気・交代・実測 | 入前にWBGT実測・交代 | WBGT計・冷風機 |
| 13 | フォークリフト運転 | 暑さで注意力低下 | 接触・後方確認遅れ | 判断力低下 | 時間帯調整・冷却 | 停止・後方確認 ヨシ | 冷却ベスト |
| 14 | 冷風機・工場扇の停止 | 設備停止で環境悪化 | 熱中症 | 短時間のWBGT上昇 | 停止時に再KY・再測定 | 停止に気づいたら再測定 | ポータブル電源 |
| 15 | ファン付きウェアの電池切れ | バッテリー切れ | 熱中症 | 過信・予備なし | 予備電池・充電運用 | 始業前に残量確認 | 空調服・予備電源 |
| 16 | 休憩所が遠い | 距離・往復負担 | 休憩回避・発症 | 休憩の取りにくさ | 近接配置・日陰 | 作業近くにテント設置 | テント・電源 |
| 17 | 飲料・冷却材不足 | 人数分なし・ぬるい | 補給不足・発症 | 補充担当の不在 | 人数分・保冷・補充担当 | 補充担当を指名 | 冷温庫・飲料 |
| 18 | 新規入職者・休み明け | 暑熱非順化 | 発症 | 順化不足 | 段階的作業・非順化基準 | 作業量を段階的に | WBGT計・プレクーリング |
| 19 | 単独作業 | 発見の遅れ | 重篤化 | 連絡なし | 定時連絡・バディ | 1時間ごと定時連絡 | 応急セット |
| 20 | 体調不良者の救護 | 体制不備 | 発見遅れ・重篤化 | 一人にする・判断遅れ | 付き添い・救急要請 | 一人にしない・即報告 | 応急セット・冷却 |
建設現場で使える夏のKYT完成例

建設現場の代表的な作業について、危険要因・事故結果・行動目標をつないだ完成例です。行動目標は担当者・時刻・基準を入れ、その場で読み替えて使えます。業種別の用品選定は建設業の暑さ対策もご参照ください。
炎天下の資材運搬
危険:WBGT28超の炎天下で重量物を連続運搬するので、脱水でふらつき、資材を落として足を負傷する。行動目標:職長が13〜15時は30分ごとに巡視し、連続作業を40分以内、休憩を15分/時に増やし、毎休憩で補給を確認する。指差し唱和:「40分交代 ヨシ!」「補給確認 ヨシ!」。
足場
危険:暑さで判断力が低下し、安全帯の装着確認を省略して墜落する。行動目標:昇降前に相互で装着確認を行い、暑い時間帯の高所作業は午前に前倒しする。指差し唱和:「安全帯装着 ヨシ!」。
交通誘導
危険:炎天下の単独立哨で疲労し、合図が遅れて接触事故になる。行動目標:30分ごとに交代し、1時間ごとに定時連絡を入れ、日陰の待機場所を確保する。指差し唱和:「30分交代 ヨシ!」「定時連絡 ヨシ!」。警備・誘導の暑さ対策は警備員の暑さ対策もご参照ください。
舗装・掘削
危険:アスファルトのふく射熱と高強度作業で体温が急上昇し、熱中症になる。行動目標:作業位置でWBGTを実測し、高代謝率のため連続40分以内、送風と補給を併用する。指差し唱和:「WBGT実測 ヨシ!」。
屋根
危険:屋根・屋上は逃げ場のない高温で、熱中症とふらつきによる墜落が重なる。行動目標:午前中に作業を前倒しし、遮へいと冷却ベストを併用、単独にしない。指差し唱和:「午前前倒し ヨシ!」。
工場・倉庫で使える夏のKYT完成例

炉前
危険:炉のふく射熱で局所のWBGTが高く、誤操作と熱中症が起こる。行動目標:炉前の作業位置でWBGTを実測し、遮へいと送風を設け、連続作業を短縮する。指差し唱和:「炉前WBGT実測 ヨシ!」。個人対策は工場の熱中症対策(個人装備)もご参照ください。
防護服
危険:不透湿の防護服で熱がこもり、測定WBGTだけでは危険を過小評価する。行動目標:着衣補正を加えたWBGTで判断し、作業前にプレクーリングを行う。指差し唱和:「着衣補正 ヨシ!」。
ピッキング
危険:大空間で風が通らず、気流がこもって熱中症・転倒が起こる。行動目標:通路に送風を配置し、補給を人数分確保して補充担当を決める。指差し唱和:「送風・補給 ヨシ!」。倉庫向けの対策は倉庫の熱中症対策もご参照ください。
コンテナ荷降ろし
危険:密閉されたコンテナ内は短時間でWBGTが急上昇し、熱中症になる。行動目標:入る前に換気し、作業位置でWBGTを実測、短時間で交代する。指差し唱和:「入前換気・実測 ヨシ!」。
フォークリフト
危険:暑さで注意力が下がり、後方確認が遅れて接触する。行動目標:暑い時間帯の作業を調整し、停止・後方確認を徹底、冷却ベストを併用する。指差し唱和:「停止・後方確認 ヨシ!」。
設備停止
危険:冷風機や工場扇が停止すると短時間でWBGTが上昇するのに、気づかず作業を続ける。行動目標:設備停止に気づいたら再測定と再KYを行い、予備電源を用意する。指差し唱和:「停止時は再測定 ヨシ!」。
| 現場 | 作業 | 夏特有の危険 | 確認事項 | 行動目標例 |
|---|---|---|---|---|
| 建設・土木 | 運搬・掘削・高所 | ふく射熱・脱水・墜落 | WBGT・順化・安全帯 | 30分巡視・40分交代 |
| 工場 | 炉前・機械操作 | 熱源・誤操作 | 作業位置のWBGT・換気 | 炉前実測・停止確認 |
| 倉庫・物流 | ピッキング・荷役 | 気流のこもり・疲労 | 送風・補給・単独 | 通路送風・補充担当 |
| 警備 | 立哨・交通誘導 | 単独・炎天下 | 交代・定時連絡 | 30分交代・定時連絡 |
| イベント・学校行事 | 設営・短期・多人数 | 短期作業者の未周知 | 順化・応急体制 | 朝礼で全員周知 |
夏のKYTにWBGTをどう取り入れるか
作業位置で実測
KYの現状把握(第1R)では、作業者が実際にいる位置でWBGTを実測して共有します。日陰や離れた場所の値では実態を反映できません。作業環境の評価では、日射・ふく射熱を反映する黒球付きの機器が基本です。
測定時刻
WBGTは時間帯で変わります。朝一度だけでなく、最も暑くなる時間帯や設備の稼働状態が変わるタイミングでも測り、KYに反映します。
作業強度・着衣・暑熱順化
同じWBGTでも、作業強度が高い・通気の悪い衣服・暑熱に慣れていない場合はリスクが上がります。着衣補正を加えたWBGTを、作業強度と暑熱順化に応じて評価します。数値の詳しい読み方はWBGT基準値と労働安全衛生法もご参照ください。作業中止の判断は熱中症の作業中止基準もあわせて確認してください。
数値と行動ルール
WBGTの数値を、行動ルールとセットで行動目標に落とし込みます。「WBGTが○度を超えたら連続作業を○分以内、休憩を○分/時に増やす」のように、担当者と基準を明確にします。
測定器購入だけで終わらせない
WBGT計を買うだけでは、KYも法令対応も完了しません。測定担当・時刻・記録方法を決め、周知と行動目標に結びつけて初めて機能します。
WBGTが低ければ安全、とは限りません。数値だけでKYを終わらせないでください。
WBGTがそれほど高くなくても、作業強度が高い、通気の悪い衣服を着る、暑さに慣れていない、睡眠不足や持病があるなどの条件では、熱中症のリスクが高まります。WBGTは目安の一つであり、作業強度・着衣・暑熱順化・体調とあわせて判断してください。異変があれば数値に関係なく、作業離脱・身体冷却・状態確認・必要に応じた救急要請につなげます。
| 商品 | 携帯・据置 | 黒球 | JIS適合・準拠 | アラーム | 表示 | 電源 | 防水防塵 | 向く現場 | 確認事項 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| KO392 | 要確認 | 黒球式 | 要確認 | 要確認 | 要確認 | 要確認 | 要確認 | 建設・工場 | 据置/携帯区分 |
| みはりん坊プロ AD-5698B | 携帯 | 要確認 | 要確認 | 要確認 | 要確認 | 電池 | 要確認 | 屋内外・携行 | 黒球の有無 |
| 黒球型熱中症指数モニター | 据置 | 黒球 | 要確認 | 要確認 | 大型表示 | 要確認 | 要確認 | 常時表示 | 電源・設置 |
| SK-181GT | 携帯 | 黒球 | 要確認 | 要確認 | 要確認 | 電池 | 要確認 | 巡回 | 電池・記録 |
| 携帯型黒球付熱中症計 6913 | 携帯 | 黒球 | 要確認 | 要確認 | 要確認 | 電池 | 要確認 | 複数拠点 | 記録機能 |
| HI-302BB | 要確認 | 黒球式 | 要確認 | 要確認 | 要確認 | 要確認 | 要確認 | 作業環境管理 | JIS適合 |
| MT-877 | 要確認 | 黒球付 | 要確認 | 要確認 | 要確認 | 要確認 | 要確認 | 屋内外 | 仕様全般 |
測定したWBGTを朝礼・看板で共有する
行動ルールを表示
数値を掲示するだけでなく、値に応じた行動ルール(休憩の取り方・報告の仕方)をあわせて表示します。数値と行動が結びついて初めて、周知が行動につながります。
朝礼不参加者
交代勤務や後から合流する作業者など、朝礼に参加できない人にも伝わる方法を用意します。看板・掲示・グループ連絡などを併用し、周知の漏れを防ぎます。元請・協力会社への周知は元請の熱中症対策責任もご参照ください。
看板・マグネット・サイネージ
現場入口の看板やボード、貼り替えできるマグネット標識、屋外用のデジタルサイネージなどを、現場の規模と掲示場所に合わせて使い分けます。
報告先・次回測定
周知の際は、異変を感じたときの報告先と、次回の測定時刻もあわせて伝えます。誰に・いつ・どう報告するかまで共有しておくと、異常時の初動が早くなります。
伝える:標識・看板・ポスター

マンガ標識 GEB-49 WBGT値チェック表
標識(サイズ・素材は要確認)
対応するKY課題:WBGT値と対応の周知
向く現場:現場掲示
購入前の確認:サイズ・素材
価格・在庫は商品ページでご確認ください。

マンガ標識 GMW-26 WBGT値チェック表
標識(サイズ・素材は要確認)
対応するKY課題:WBGT値チェックの周知
向く現場:現場掲示
購入前の確認:サイズ・素材
価格・在庫は商品ページでご確認ください。

マンガ標識 マグネット GMW-M26 WBGT値チェック表
マグネット式(貼付面は要確認)
対応するKY課題:貼り替え可能な周知
向く現場:鉄板・車両
購入前の確認:貼付面
価格・在庫は商品ページでご確認ください。

熱中症注意ポスター 防ごう熱中症WBGT値
ポスター(サイズは要確認)
対応するKY課題:予防意識の周知
向く現場:休憩所・詰所
購入前の確認:サイズ
価格・在庫は商品ページでご確認ください。

熱中症注意ボード 防ごう熱中症WBGT値 NB-2
注意ボード(設置方法は要確認)
対応するKY課題:注意喚起
向く現場:現場入口
購入前の確認:設置方法
価格・在庫は商品ページでご確認ください。

WBGT簡易推定値気象計 GC型
簡易推定値の気象計(実測計との違いは要確認)
対応するKY課題:簡易推定値の把握
向く現場:簡易把握
購入前の確認:実測計との違い
価格・在庫は商品ページでご確認ください。
KYで日陰・送風不足が見つかったときの環境対策
KYで「日陰が足りない」「風が通らない」といった課題が見つかったら、環境そのものを改善します。KYで見つかった課題と用品の対応は表4のとおりです。
| 課題 | 優先対策 | 商品カテゴリ | 導入前確認 | 導入後確認 |
|---|---|---|---|---|
| WBGTを測っていない | 作業位置で実測 | WBGT計 | 黒球・JIS適合 | 時間帯別に測定 |
| 値が共有されない | 周知の仕組み | 看板・サイネージ | 掲示場所・電源 | 朝礼不参加者へ周知 |
| 日陰・送風不足 | 遮へい・送風 | 遮光ネット・工場扇・冷風機 | 電源・換気・干渉 | 作業位置で再測定 |
| 休憩所が遠い・暑い | 近接・冷却 | テント・電源・冷温庫 | 距離・広さ・電源 | 休憩所内の温湿度 |
| 衣服の熱こもり | 身に着ける対策 | インナー・冷却ベスト・空調服 | 安全帯との干渉 | 電池・休憩と併用 |
| 補給・応急の不備 | 配置・備え | 飲料・冷却材・応急セット | 人数分・保管場所 | 補充担当・使い方 |
遮光・日陰
直射日光と照り返しを抑えるため、遮光ネットや日よけを設けます。ただし遮光率はWBGTの低減率とは別物で、固定・風・重機や通路との干渉を確認します。
冷風・通風
工場扇で気流をつくり、発汗の蒸発を助けます。気温そのものは下がらないため、冷房・遮へい・休憩と組み合わせます。走行経路や通路をふさがない位置に固定します。
気化式冷風機とスポットクーラー
気化式冷風機は水の気化で温度を下げますが、湿度が上がるとWBGTがかえって下がりにくいことがあります。冷風機で必ずWBGTが下がるわけではないため、換気とセットで使います。スポットクーラー併用のクーラーテントは、涼しい休憩スペースに向きます。
湿度・転倒リスク
気化式やミストは、床が濡れて転倒の原因になることがあります。水の落ち方と床面の状態を確認し、濡れやすい場所は表示・拭き取りをルール化します。
再測定
環境対策を導入したら、必ず作業位置でWBGTを再測定して効果を確認します。体感の改善とWBGTの変化は必ずしも一致しません。
下げる:気化式冷風機・工場扇・遮光

静岡 気化式冷風機 RKF711
気化式冷風機(給排水・湿度上昇・電源は要確認)
対応するKY課題:局所のWBGT低減
向く現場:工場・倉庫
購入前の確認:給排水・湿度・電源
価格・在庫は商品ページでご確認ください。

日動 気化式送風機 オゾーン CF-290N-OZ
気化式送風機(能力・電源は要確認)
対応するKY課題:送風+気化冷却
向く現場:大空間
購入前の確認:能力・電源
価格・在庫は商品ページでご確認ください。

静岡 気化式冷風機 RKF406AW
気化式冷風機(能力・電源は要確認)
対応するKY課題:局所のWBGT低減
向く現場:工場・倉庫
購入前の確認:能力・電源
価格・在庫は商品ページでご確認ください。


スイデン 工場扇 SF-45MS-1VP
工場扇(羽根径・電源・設置は要確認)
対応するKY課題:体感温度の低減
向く現場:屋内外
購入前の確認:羽根径・電源
価格・在庫は商品ページでご確認ください。

アクアシステム 無給油エアモーター式工場扇 AFG-18NL
エア駆動(電源不要か・エア供給は要確認)
対応するKY課題:電源のない場所の送風
向く現場:防爆・電源なし
購入前の確認:エア供給
価格・在庫は商品ページでご確認ください。

TRUSCO 全閉式DCモーター工場扇 DF-105
DCモーター工場扇(消費電力は要確認)
対応するKY課題:省エネ送風
向く現場:長時間運転
購入前の確認:消費電力
価格・在庫は商品ページでご確認ください。



18V コードレス工場扇
コードレス送風(正式名称・仕様は要確認)
対応するKY課題:送風の補助
向く現場:電源のない場所
購入前の確認:正式名称・稼働時間
価格・在庫は商品ページでご確認ください。
屋外現場の休憩所をKYTで点検する

作業場所からの距離
休憩所が遠いと、往復の負担で休憩が取りにくくなります。KYで距離を確認し、作業場所の近くに休憩スペースを設けます。休憩所の整備は現場休憩所もご参照ください。
日陰
休憩所が直射日光の下にあると、休んでも身体が冷えません。日よけテントで日陰を確保し、内部の温湿度を下げる工夫をします。
広さ
人数に対して狭いと、全員が同時に休めません。作業人数に見合った広さを確保します。
電源
冷風機や冷温庫を使うには電源が必要です。電源のない現場ではポータブル電源を用意します。電圧変換が必要な機器にはポータブルトランスを使い、電源とトランスの役割を混同しないようにします。容量の考え方は現場ポータブル電源もご参照ください。
飲料・冷却材
休憩所には冷たい飲料と冷却材を人数分そろえ、補充担当を決めます。冷温庫やクーラーボックスで冷たさを保ちます。
休む:電源・テント・冷温庫・クーラー


ポータブル電源 蓄電丸
ポータブル電源(容量/出力はメーカー情報で確認)
対応するKY課題:現場の電源確保
向く現場:屋外現場
購入前の確認:容量・出力
価格・在庫は商品ページでご確認ください。

IRIS 充電式ポータブル冷温庫26L
飲料の保冷(容量26L/電源/稼働時間は要確認)
対応するKY課題:飲料の保冷
向く現場:休憩所
購入前の確認:容量26L・電源・稼働時間
価格・在庫は商品ページでご確認ください。

TRUSCO ポータブルトランス TPT-30BD
変圧器(ポータブル電源とは別用途/入出力電圧は要確認)
対応するKY課題:電源とは別用途
向く現場:電圧変換が必要な現場
購入前の確認:入出力電圧(蓄電しない)
価格・在庫は商品ページでご確認ください。


PELICAN 50QT エリートクーラー
高保冷クーラーボックス(容量・保冷時間は要確認)
対応するKY課題:電源不要の保冷
向く現場:長時間現場
購入前の確認:容量・保冷時間
価格・在庫は商品ページでご確認ください。
作業者が身に着ける暑さ対策用品のKYポイント
インナー
吸汗速乾のインナーは、汗による不快感やべたつきを軽減します。長袖・半袖を作業と季節で選びます。
ファン・バッテリー
ファン付きウェアはバッテリー切れで機能しなくなります。KYで始業前の残量確認を行動目標に入れ、予備電池と充電の運用を決めます。
安全帯との干渉
冷却ベストや空調服が安全帯・保護具と干渉すると、装着不良につながります。高所ではハーネス対応品を選び、装着を見直します。
使用・充電
保冷材型は再冷却の運用、ファン付きは充電の運用が必要です。誰が・いつ準備するかを決めておきます。
休憩を減らさない
冷却ベストや空調服は補助対策で、空調服があれば休憩不要ということはありません。WBGT確認・作業時間管理・補給・休憩と組み合わせて使います。
身に着ける:インナー・冷却ベスト・空調ウェア

バートル 長袖エアーフィット 4070
長袖インナー(仕様は要確認)
対応するKY課題:発汗の不快感軽減
向く現場:各作業
購入前の確認:サイズ・素材
価格・在庫は商品ページでご確認ください。

バートル 半袖エアーフィット 4071
半袖インナー(仕様は要確認)
対応するKY課題:通気で蒸れ軽減
向く現場:各作業
購入前の確認:サイズ・素材
価格・在庫は商品ページでご確認ください。

おたふく BTパワーストレッチEVO JW-726
長袖インナー(仕様は要確認)
対応するKY課題:ストレッチで動きやすさ
向く現場:可動域重視
購入前の確認:サイズ・素材
価格・在庫は商品ページでご確認ください。

空調風神服 クールベスト
ファン付きベスト(ファン・バッテリー別売の有無は要確認)
対応するKY課題:送風で汗の蒸発促進
向く現場:屋外作業
購入前の確認:ファン/バッテリー別売
価格・在庫は商品ページでご確認ください。


BURTLE アイスクラフト IC101S
保冷材型ベスト(仕様は要確認)
対応するKY課題:電源不要の局所冷却
向く現場:電源のない場所
購入前の確認:保冷材の運用
価格・在庫は商品ページでご確認ください。


サンコー ハーネス対応 冷蔵ベスト
ハーネス対応(安全帯との適合は要確認)
対応するKY課題:安全帯併用現場の冷却
向く現場:高所作業
購入前の確認:安全帯との適合
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バートル ACタクティカルブルゾン
空調服ブルゾン(ファン/バッテリー別売の有無は要確認)
対応するKY課題:全身の送風
向く現場:屋外作業
購入前の確認:ファン/バッテリー別売
価格・在庫は商品ページでご確認ください。
休憩・補給・プレクーリングのKYポイント
飲料配置
飲料は作業場所の近くに置き、のどの渇き前からこまめに補給できるようにします。補給場所が遠いと摂取が減ります。水分補給だけで対策できるわけではないため、休憩・環境改善と組み合わせます。
必要数
飲料・塩分・冷却材は人数分を確保し、不足しないようにします。KYで必要数と補充担当を決めます。
作業前冷却
プレクーリングは、作業前や休憩時に身体を冷やして深部体温の上昇を抑える補助策です。外部冷却(首・背中・体表)と内部冷却(アイススラリー)を使い分けます。アイススラリーの考え方はアイススラリーもご参照ください。
保管・再冷却
冷却材や保冷材は、再冷却の運用がないと使い回せません。冷温庫や過冷却の設備で冷たさを保ち、保管と再冷却の担当を決めます。
摂取制限
持病・服薬・食事制限のある作業者には、塩分食品や飲料を一律に配布せず配慮します。カリカリ梅などの塩分食品は補助であり、水分補給の代わりにはしません。
補給・冷却:飲料・塩分・プレクーリング

サントリー DAKARA PRO
水分・電解質補給(内容量・入数は要確認)
対応するKY課題:水分・電解質補給
向く現場:全現場
購入前の確認:内容量・入数
価格・在庫は商品ページでご確認ください。








TOKYO SNOWMAN 過冷却冷蔵庫 MD-TSM-040
冷たい飲料の提供・プレクーリング補助(仕様は要確認)
対応するKY課題:冷たい飲料・プレクーリング補助
向く現場:拠点・休憩所
購入前の確認:仕様全般
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ど冷えもんBOX パーソナルクーリングボックス
飲料・冷却の補助設備(仕様は要確認)
対応するKY課題:飲料・冷却の補助
向く現場:休憩所
購入前の確認:仕様全般
価格・在庫は商品ページでご確認ください。





工場扇 GCFF(身体冷却・送風関連)
送風・身体冷却の補助(正式名称・仕様は要確認)
対応するKY課題:局所的な身体冷却の補助
向く現場:各作業
購入前の確認:正式名称・仕様
価格・在庫は商品ページでご確認ください。



E-COOLINE ネッククーラー
水冷ネッククーラー(仕様は要確認)
対応するKY課題:首の持続冷却
向く現場:各作業
購入前の確認:仕様全般
価格・在庫は商品ページでご確認ください。

Kao ビオレ 冷タオル 240本
冷感シート/タオル(大人数向け・仕様は要確認)
対応するKY課題:拭き取り冷却
向く現場:大人数現場
購入前の確認:入数・仕様
価格・在庫は商品ページでご確認ください。
異常時対応も作業前のKYで確認する

異常時の対応は、起きてから考えるのでは遅く、作業前のKYであらかじめ確認します。次の項目を行動目標に含めます。
報告先
熱中症の自覚症状がある人、異変に気づいた人が、誰にどう報告するかを事業場ごとに定め、周知します。連絡先と担当者を明確にします。
作業離脱場所
異変があったときに、どこへ離脱して身体を冷やすか(涼しい休憩所・日陰)をあらかじめ決めておきます。
身体冷却
首・脇・脚の付け根などを冷やし、衣服をゆるめます。応急用品や冷却材の保管場所と使い方を共有します。
見守り
体調不良者には必ず誰かが付き添い、一人にしません。状態の変化を観察します。
搬送
緊急連絡網・搬送先・現場住所をあらかじめ把握し、必要に応じて救急要請・医療機関につなげます。
一人で帰宅させない
本人の「大丈夫」だけで帰宅を判断せず、特に車の運転による単独帰宅は避けます。付き添いや帰宅後の連絡体制を検討します。
体調不良者を一人にせず、本人の「大丈夫」だけで復帰・帰宅・運転をさせないでください。
熱中症では判断力が低下し、いったん軽快したように見えても再び悪化することがあります。復帰・帰宅の可否は本人の申告だけで決めず、状態を確認し、必要に応じて医療機関につなげます。特に本人に車を運転させて帰宅させることは避け、付き添いや別の搬送方法、帰宅後の連絡体制を検討してください。意識がはっきりしない、呼びかけへの反応が鈍い、自力で水分が取れない、症状が改善しない場合は、ためらわず救急要請につなげます。実際の対応は産業医・医療機関の指示に従ってください。
応急セットや緊急用身体冷却用品は、救急要請・医療機関への搬送の代わりにはなりません。
これらは身体冷却を補助する備品です。応急セットがあれば救急要請が不要になるわけではありません。使用と並行して、必要に応じ救急要請・搬送を行います。保管場所・使い方・準備担当を事前に共有し、報告体制・対応手順と組み合わせて運用してください。異常時用品の選び方は、関連記事熱中症応急セットもご参照ください。
備える:応急・緊急冷却用品


緊急用身体冷却用品(エマージェンシープール)
緊急時の身体冷却の補助(救急の代替ではない/正式名称・内容は要確認)
対応するKY課題:緊急時の身体冷却の補助
向く現場:複数人・イベント
購入前の確認:正式名称・内容(救急の代替でない)
価格・在庫は商品ページでご確認ください。

パンチクール 瞬間冷却パック
叩いて冷やす冷却材(仕様は要確認)
対応するKY課題:初期対応の冷却補助
向く現場:異変初期
購入前の確認:仕様全般
価格・在庫は商品ページでご確認ください。

瞬間冷却パック 48個入
複数人分の瞬間冷却パック(仕様は要確認)
対応するKY課題:複数人分の冷却
向く現場:大人数現場
購入前の確認:入数・仕様
価格・在庫は商品ページでご確認ください。

TRUSCO ひんやり保冷まくら 30個
保冷まくら(休養時の冷却・仕様は要確認)
対応するKY課題:休養時の冷却
向く現場:休養時
購入前の確認:入数・仕様
価格・在庫は商品ページでご確認ください。
夏のKYTでよくある失敗
- 「KYK」を正式名称として使う(正式はKYT)
- 「暑いので熱中症になる」だけで終わり、事故結果や二次災害を書かない
- 毎日「水分補給ヨシ」だけで形骸化し、担当者や時刻がない
- WBGTを朝一度しか測らない/予測値だけで工場を判断する
- 作業強度・着衣・暑熱順化を考慮しない/新規入職者を通常作業へ入れる
- 用品を配布するだけで運用を決めない/バッテリーや安全帯との干渉を確認しない
- 設備設置後に再測定しない/日陰が遠い/電源とトランスを混同する
- 飲料の補充担当がいない/応急用品の保管場所が不明
- 体調不良者を一人にする/KYTだけで法令対応が完了したと考える
法人向け夏季KYTチェックリスト
KY開始前〜第1R
- □ 作業位置のWBGT・気温を実測した
- □ 作業強度・着衣・暑熱順化を確認した
- □ 単独作業の有無を確認した
第2R〜第3R
- □ 重要危険を1〜2点に絞った
- □ 危険要因と事故結果をつないだ
- □ 測る・下げる・休む・伝える・備えるで対策を出した
第4R
- □ 行動目標に担当者・時刻・基準を入れた
- □ 指差し唱和の言葉を決めた
WBGT測定・周知
- □ 時間帯・場所別に測る
- □ 値と行動ルールをセットで周知した
- □ 朝礼不参加者・協力会社へ周知した
設備・衣服
- □ 遮へい・送風・冷房を検討し再測定した
- □ ファンの電池・安全帯との干渉を確認した
- □ 設備停止時の再KYを決めた
休憩・補給
- □ 休憩所が近く涼しいか
- □ 飲料・冷却材が人数分あり補充担当がいる
- □ 摂取制限のある人へ配慮した
単独作業・異常時
- □ 定時連絡の時刻・相手を決めた
- □ 報告先・搬送先・応急用品の場所を共有した
- □ 一人にしない・本人申告のみで帰宅させない
終業時・翌日の改善
- □ 終業後の体調確認・連絡体制
- □ KY結果と気づきを記録した
- □ 翌日のKYと設備改善に反映した
| 作業条件 | 危険要因 | 事故結果 | 重点危険 | 対策 | 担当者 | 実施時刻 | 確認結果 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| WBGT28超・重量物運搬・非順化1名 | 連続作業・脱水 | ふらつき転倒・資材落下 | 起立時のふらつき | 40分交代・15分/時休憩・補給確認 | 職長○○ | 13:00〜15:00 | 実施・異常なし |
| 炉前・防護服・順化 | ふく射熱・熱こもり | 熱中症・誤操作 | 着衣補正での過小評価 | 着衣補正で評価・遮へい・送風 | 班長○○ | 随時 | 再測定27.5 |
夏のKYT・危険予知に関するFAQ
Q. KYKとKYTはどちらが正しいですか?
A. 一般的な正式表記はKYT(危険予知訓練)です。KYKは表記ゆれや誤入力として使われることがありますが、正式にはKYT(Kiken Yochi Training)と呼びます。危険予知活動をKY活動、危険予知訓練をKYTと表記するのが一般的です。検索時にKYKと入力しても、探している情報はKYT・危険予知の内容であることがほとんどです。
Q. KYとKYTの違いは何ですか?
A. KYは危険予知(活動)の略で、KYTは危険予知訓練を指します。実務では、朝礼などで日々短時間に行う危険予知をKY活動、話し合いを通じて危険を予測し対策と行動目標を決める訓練をKYTと呼び分けることが多いです。本記事では、朝礼用の1分KYと、4ラウンド法によるKYTの両方を紹介しています。
Q. 夏のKYTでは何を予測しますか?
A. 熱中症だけでなく、暑さを背景にした二次災害まで予測します。高温・多湿・日射・熱源による熱蓄積・脱水・疲労から、ふらつき・視界不良・判断力低下が起こり、転倒・墜落・落下・接触・誤操作、さらに発見・救護の遅れへとつながる連鎖を、作業前に洗い出します。『暑いので熱中症になる』で終わらせないことが重要です。
Q. 危険はどう書けばよいですか?
A. 『危険要因(〜なので)』と『起こり得る事故(〜になる)』をつないで書きます。たとえば『炎天下で連続作業が続くので、脱水でふらつき、資材を落として足を負傷する』のように、原因と結果を具体的につなぎます。事故結果を書かずに危険要因だけで終わらせると、対策や行動目標につながりません。
Q. 4ラウンド法とは何ですか?
A. 中央労働災害防止協会が示すKYTの進め方で、第1ラウンド(現状把握)で潜む危険を出し合い、第2ラウンド(本質追究)で重要な危険を絞り込み、第3ラウンド(対策樹立)で具体的な対策を考え、第4ラウンド(目標設定)でチームの行動目標を決めて指差し唱和で確認します。夏は各ラウンドにWBGT・作業強度・着衣・暑熱順化・休憩・異常時対応を織り込みます。
Q. 毎朝のKYはどう実施すればよいですか?
A. 朝礼では、その日の作業条件(WBGT・気温・作業強度・着衣・順化)、最大の危険、重点実施項目、指差し唱和を1分程度で共有する『1分KY』が実用的です。時間をかけた4ラウンド法は、作業内容が変わるときや新しい現場に入るときに行い、日々は要点を絞ると形骸化を防げます。
Q. 行動目標はどう決めますか?
A. 測定できる形にすることが大切です。『気をつける』ではなく、担当者・時刻・基準を入れて『職長が13〜15時は30分ごとに巡視し、WBGT28を超えたら連続作業を40分以内にして休憩を15分/時に増やす』のように具体化します。誰が・いつ・何を基準に行うかが決まっていると、実行と確認ができます。
Q. 指差し唱和は何のために行いますか?
A. 決めた重点事項を、声と動作で確認して意識づけるためです。『WBGT確認 ヨシ!』『休憩40分交代 ヨシ!』『水分・塩分補給 ヨシ!』のように、その日の行動目標に対応した短い言葉で唱和します。全員で行うことで、周知と行動の一致を高めます。
Q. KYにWBGT計は必要ですか?
A. 作業条件を客観的に把握するために役立ちます。WBGTは気温・湿度・日射・気流を総合した指数で、作業環境の評価では黒球付きのWBGT計での実測が基本です。KYの現状把握で作業位置のWBGTを共有すると、危険の予測と行動目標が具体的になります。ただし測定器を買っただけで対策や法令対応が完了するわけではありません。
Q. 環境省の予測値だけで判断してよいですか?
A. 参考にはできますが、それだけで全現場を判断することはできません。環境省の値はその地域を代表する参考値で、日射の強い屋外、炉の近く、風の通らない屋内などでは実際のWBGTが大きく異なります。作業者がいる位置での実測を基本にし、予測値は事前の傾向把握に使います。
Q. WBGTが低ければ安全ですか?
A. WBGTが低ければ安全、とは言い切れません。作業強度が高い、通気の悪い衣服を着る、暑さに慣れていないなどの条件では、WBGTがそれほど高くなくてもリスクが高まります。WBGTは目安の一つであり、作業強度・着衣・暑熱順化・体調とあわせて判断します。症状があれば数値に関係なく対応します。
Q. 工場扇があれば涼しくなりますか?
A. 体感温度は下がりますが、気温そのものは下がりません。工場扇は気流で発汗の蒸発を助けますが、工場扇があれば基準を超えても作業できるわけではありません。冷房・熱源遮へい・休憩と組み合わせ、設置後は作業位置でWBGTを再測定して効果を確認します。走行経路や通路をふさがない位置に固定します。
Q. ファン付きウェアを着れば休憩を減らせますか?
A. 減らせません。ファン付きウェアや冷却ベストは補助対策で、空調服があれば休憩不要ということはありません。バッテリー切れや安全帯・保護具との干渉にも注意が必要です。WBGT確認・作業時間管理・水分塩分補給・こまめな休憩と組み合わせて使います。
Q. 新規入職者や休み明けはどう扱いますか?
A. 暑熱に順化していない状態として扱います。暑熱順化は7日以上かけて段階的に進み、中断すると4日後には失われ始めます。新規入職者や連休明けの作業者は、初日から重い作業をフルで割り当てず、作業量を段階的に上げ、非順化者側の厳しい基準で確認します。KYの現状把握で順化の有無を必ず共有します。
Q. 体調不良者が出たらどうしますか?
A. 作業から離脱させ、涼しい場所で身体を冷やし、必ず誰かが付き添います。体調不良者を一人にしてはいけません。意識がはっきりしない、自力で水分が取れない、症状が改善しない場合は、ためらわず救急要請・医療機関につなげます。本人の『大丈夫』だけで作業復帰や帰宅を判断せず、回復後も時間が経って悪化することがあるため慎重に対応します。
Q. KYTをすれば法令対応は完了しますか?
A. 完了しません。KYTは安全活動で、行っただけで法令対応が済むわけではありません。2025年6月施行の改正では、WBGT28以上または気温31度以上で継続1時間以上または1日4時間超が見込まれる作業について、報告体制の整備・重篤化防止手順の作成・関係者への周知が求められます。KYTはこれらを現場に定着させる手段の一つとして位置づけます。
Q. ヒヤリハットとKYTの違いは何ですか?
A. ヒヤリハットは実際に起きた『ヒヤリ』『ハッと』した出来事を記録・共有するもので、KYTは作業前に危険を予測して対策と行動目標を決める活動です。時間軸が逆で、ヒヤリハットは事後、KYTは事前です。両者は補完関係にあり、ヒヤリハットで集めた情報を翌日以降のKYTに活かすと効果が高まります。
Q. KYシートには何を書きますか?
A. 作業条件、危険要因、起こり得る事故、重点危険、対策、担当者、実施時刻、確認結果などを記載します。夏は、WBGT・作業強度・着衣・暑熱順化・休憩・飲料・異常時の報告先を項目に加えます。本記事のチェックシート(表6)を雛形として活用し、記入例を参考にすると形骸化を防げます。
Q. 一人作業のKYはどうしますか?
A. 単独作業では異変の発見が遅れるため、発見の仕組みを行動目標に入れます。定時連絡の時刻と相手、応答がないときの対応、緊急連絡先をあらかじめ決めておきます。可能な限りバディ制や巡回を組み合わせ、単独にしない運用を検討します。KYの段階で『誰がいつ連絡を確認するか』まで具体化します。
Q. 商品を購入した後の運用はどうしますか?
A. 配布して終わりにせず、運用を決めることが重要です。WBGT計は測定担当・時刻・記録方法、ファン付きウェアはバッテリーの充電・予備、飲料や冷却材は配置・人数分・補充担当、応急用品は保管場所・使い方・担当者を決めます。導入後は作業位置で効果を確認し、KYの行動目標と結びつけて運用します。
まとめ|KYの行動目標を設備・休憩・異常時対応までつなげる
夏のKYT(正式表記はKYT、KYKは表記ゆれ)は、暑さによる熱中症だけでなく、転倒・墜落・誤操作といった二次災害まで予測することが要点です。
4ラウンド法(現状把握・本質追究・対策樹立・目標設定)で危険要因と事故結果をつなぎ、行動目標には担当者・時刻・基準を入れて測定できる形にします。WBGTは作業位置で実測し、作業強度・着衣・暑熱順化とあわせて評価して、数値と行動ルールをセットで全員へ周知します。KYで見つかった課題は、遮へい・送風・冷房、休憩所、衣服、補給、異常時対応の用品へつなげて改善します。ただし、KYTや商品だけで事故や熱中症を防ぎきれるわけではなく、2025年6月施行の改正で求められる報告体制・重篤化防止手順・周知と組み合わせて、初めて実効性が生まれます。体調不良者は一人にせず、本人の申告だけで復帰・帰宅・運転を判断しないでください。具体的な法令の適用は所轄の労働基準監督署等へご確認ください(本記事は法的・医学的助言ではありません)。

測る・伝える・下げる・身に着ける・休む・備えるを、2026年の特集ページからカテゴリごとにまとめて確認できます。


